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コラム
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内見時のチェックポイント

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住まいを探すときには「内見」といって、実際の部屋に入り状態を確認するのが一般的です。不動産会社に案内してもらって複数の物件を見て回るため、時間は限られています。
短時間でも見落としがないようにするためには、事前にチェックすべき項目をメモやシートに書いて持っていくといいでしょう。また、内見時には部屋の中だけではなく周辺の環境もしっかりとチェックすることが大切です。

内見のときに持参しておくと
役立つもの
・チェック項目メモ
・家具のサイズメモ
・メジャー
・方位磁石
・ライト(懐中電灯)
・筆記用具
周辺環境
生活の快適さは、住まいの周辺環境によって大きく左右されるものです。
例えば、近隣に騒音や臭気の原因になる工場や飲食店、商業施設、駐車場などがないか?
大きな道路や線路が近い場所では、音だけではなく振動が気になる場合もあります。
気になる気にならないは個人差があるものです。どの程度の音や振動なのか、内見の際に体感しておくことをおすすめします。
また、通勤・通学の経路も重要です。朝は問題がなくても「夜道が暗く人気がない」とか、逆に「繁華街が近くて治安が悪い」というケースもあります。
できるだけ、異なる時間帯の様子を把握しておくと安心です。
商業施設や病院
スーパーやコンビニエンスストア、病院や銀行、郵便局など、生活に必要な施設の場所も調べておきましょう。
内見当日は難しい場合は、インターネット上の情報やマップを活用すれば、時間の短縮になり効率的です。
通勤・通学の経路
不動産の図面に記載されている、最寄り駅までの「徒歩〇〇分」は80mを1分で換算したもので、信号待ちの時間などは入っていません。
坂道や悪路で予想以上に時間がかかることもあります。
また、駅まで自転車を使う場合は、駐輪場に空きがあるか確認が必要です。
交通手段が車の場合は、通勤時間帯の渋滞状況を調べておきましょう。
さらに冬期の積雪で通行困難や道路閉鎖される場所はないか、などもリサーチしておけば、いざという時に慌てずにすみます。
建物の外部やエントランス
アパートやマンションなどの集合住宅は、ゴミ収集場・エントランス・共用廊下などを見れば、管理体制や居住者の質がわかります。
ゴミが散乱している、集合ポストからチラシがあふれている、廊下に物が置いてあり通行の妨げになっている、といった物件は避けたいものです。
また、塗装が剥がれた外壁や雨どいが壊れて放置されたまま・・このような建物はオーナーの管理が全般的にいきとどいていない可能性があります。
一概には言えませんが、入居後の不具合に迅速な対応をしてもらえるか懸念があります。
部屋の内部
日当たりと景観
図面と方位磁石で、大体の日当たりは予測できますが、日照の量や室内の明るさは実施に見なければわからないものです。
夕方や夜の内見や雨や曇りの日の内見は、正確な状況を把握できないこともあります。
前面に建物があって日当たりに不安がある場合は、日が当たっている時に再度確認しましょう。
また、室内からの景観も念入りに。入居してみたら「隣家と窓の位置が重なっていて目線が気になる」こうなると、カーテンを開けて生活できなくなります。
室内の状態
壁や天井・押し入れ・クローゼットなどにカビや雨漏りのシミなどがないか、水回りから臭気がしないかなども確認しましょう。臭いがある場合は、排水の不具合が考えられます。ドアなどの建具や窓なども、スムーズに動くか実際に開閉してみましょう。
内見中に少しでも気になった点があれば、遠慮なく不動産業者に質問・確認しておくことが大切です。
室内の設備
インターホンやコンロ・エアコン・照明などの有無と正常に使用できるかどうかも、できる限り確認をしておきたいものです。
さらに、キッチンの水道やシャワーの水圧、給湯の状態なども重要なチェックポイントです。物件によっては水栓を閉じていて水が出ない場合もあるので、内見の担当者に確認をしておきましょう。
遮音性
外からの音や上下階・隣の部屋からの音がどの程度聞こえるのかも大切なチェックポイントです。
壁を叩いてみて、空洞になっている物件は要注意です。
家具の搬入経路
エントランスやエレベーター、部屋の玄関・廊下など、大型家具や家電の搬入が可能か測定しておく必要があります。あらかじめベッド、TV、ソファ、本棚、デスクなどの大型家具や家電の測定をしておき、内見時にしっかりチェックしましょう。
玄関や廊下から家具が搬入できない場合、2階以上の部屋に運ぶにはクレーンや人の手で窓から吊り上げる方法をとります。家具の大きさや部屋の階数によっては十万円単位の高額な費用がかかってしまうため注意が必要です。
家具・家電の配置とコンセント
部屋の家具・家電の配置も検討しておきましょう。
窓や扉が多い部屋は、思っていたよりも家具が置けないことがあります。また、コンセントの数や位置もチェックして、図面に記入しておけば、家に帰ってからでも検討がしやすくなります。